株式投資には、大きく分けて「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」の2つの手法があります。
ファンダメンタル分析は、企業の業績や財務状況、経済環境を基に、株価の適正な水準を分析する方法です。長期投資を考えるなら、ファンダメンタル分析の基本を理解し、適切な投資判断を行うことが重要です。

僕は四季報や企業の決算報告書を読んだり、ニュース・新聞にも目を通してるぞ。
本記事では、ファンダメンタル分析の基本概念と主要な指標の見方について詳しく解説します。

1. ファンダメンタル分析とは?
1.1 ファンダメンタル分析の概要
ファンダメンタル分析とは、企業の本質的な価値(内在価値)を評価し、その企業の株価が割安か割高かを判断する手法です。株価は市場の需給によって変動しますが、長期的には企業の業績に基づいた適正な価格に収束すると考えられています。
1.2 ファンダメンタル分析の重要性
短期の値動きを狙うテクニカル分析とは異なり、ファンダメンタル分析は以下の点で長期投資に役立ちます。
✅ 企業の健全性をチェックできる
✅ 株価の割高・割安を判断できる
✅ 長期的な成長企業を見つけられる
1.3 ファンダメンタル分析の2つのアプローチ
1. マクロ分析(市場・経済全体を見る)
• GDP(国内総生産)
• 金利やインフレ率
• 失業率や景気指数
• 業界・セクター分析
2. ミクロ分析(個別企業を見る)
• 企業の売上・利益の成長率
• 財務健全性(負債の状況、キャッシュフロー)
• 経営戦略や競争優位性
次章から、個別企業を評価するための基本指標の見方を詳しく解説します。
2. ファンダメンタル分析の基本指標
2.1 収益性の指標(企業の儲けを測る)
① 売上高
• 企業が一定期間にどれだけの収益を得たかを示す指標。
• 成長企業の条件:売上高が前年比で5〜10%成長している企業は良い。
② 営業利益・営業利益率
• 営業利益=売上高−営業費用(仕入れ・人件費など)
• 営業利益率=営業利益 ÷ 売上高 × 100
• 営業利益率が10%以上なら収益性が高い企業と判断。
✅ 売上だけでなく営業利益も伸びているかが重要!
③ 純利益
• 純利益=営業利益−税金・利息など
• 企業の最終的な儲けを示す指標で、これが増加している企業は株主への還元力が高い。
✅ 純利益が3年以上連続で増加している企業は優良企業の可能性大!
2.2 株価の割安・割高を判断する指標
① PER(株価収益率)
• PER=株価 ÷ 1株あたりの純利益(EPS)
• 目安:
• PER 15倍以下 → 割安
• PER 25倍以上 → 割高
✅ 業界平均と比較することが大切!
② PBR(株価純資産倍率)
• PBR=株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
• 目安:
• PBR 1倍以下 → 株価が純資産とほぼ同じ(割安の可能性)
• PBR 3倍以上 → 割高の可能性
✅ PBRが1倍を切る企業は要チェック!
2.3 企業の財務健全性を測る指標
① 自己資本比率
• 自己資本比率=自己資本 ÷ 総資産 × 100
• 目安:
• 40%以上 → 財務が健全
• 20%以下 → 倒産リスクあり
✅ 自己資本比率が高い企業は、景気悪化時にも耐えられる可能性が高い!
② 流動比率
• 流動比率=流動資産 ÷ 流動負債 × 100
• 目安:
• 100%以上 → 短期の資金繰りが健全
• 80%以下 → 借金が多く危険
✅ 財務健全性を見るなら、自己資本比率と流動比率をチェック!
2.4 株主への還元指標
① 配当利回り
• 配当利回り=1株あたり配当金 ÷ 株価 × 100
• 目安:
• 3%以上 → 高配当株
• 5%以上 → ただし減配リスクも注意
✅ 安定的に増配している企業は長期投資向き!
② 配当性向
• 配当性向=配当金 ÷ 純利益 × 100
• 目安:
• 30%〜50% → 健全な水準
• 80%以上 → 無理な配当で危険
✅ 無理に配当を出している企業は要注意!
3. ファンダメンタル分析の実践例
ケーススタディ:トヨタ自動車(7203)
✅ 売上高:増加傾向(堅調な成長)
✅ 営業利益率:10%以上(収益性が高い)
✅ PER:10倍(割安)
✅ PBR:1.2倍(妥当)
✅ 自己資本比率:40%(健全)
✅ 配当利回り:4%(高配当)
トヨタは財務健全性が高く、長期投資向きの銘柄!
4. まとめ
ファンダメンタル分析を活用することで、企業の本質的な価値を見極め、割安な銘柄に投資できます。
✅ 売上・利益の成長をチェック!
✅ PER・PBRで株価の割安度を確認!
✅ 財務健全性(自己資本比率・流動比率)を確認!
✅ 配当利回りや配当性向で株主還元も考慮!

様々な指標の意味を説明したが実際の投資で役立てるには、指標の組み合わせや
「なぜこの指標は下がっているのか」などの原因を考えていくことが重要だ。
ファンダメンタル分析を習得し、長期的に成長する企業を見極めましょう!