ROE・PER・PBRなどの指標の使い方|株式投資の基本をマスターしよう!

株式投資をする際、企業の価値を正しく判断することが非常に重要です。
そのために役立つのが、ROE・PER・PBRといった指標。
これらの指標を正しく理解し、活用できるようになれば、

✅ 成長する企業を見つける

✅ 割安な銘柄を見極める

✅ 投資判断の精度を高める

といったことが可能になります。

今回は、ROE・PER・PBRの基本的な意味と使い方、投資判断に活かす方法について、詳しく解説していきます!

📌 1. ROE(自己資本利益率)とは?

✅ ROEの意味

ROE(Return on Equity)= 自己資本利益率

ROEは株主が投資したお金(自己資本)を、企業がどれだけ効率よく利益に変えているかを示す指標です。

計算式: 純利益÷自己資本×100ROE(%)

例えば、A社とB社のROEを比較してみましょう。

企業純利益自己資本ROE
A社500億円5,000億円10.00%
B社300億円3,000億円10.00%

どちらもROEは**10.0%**ですが、A社の方が利益額は大きいですね。

しかし、ROEが同じなら、どちらも自己資本を同じ効率で使って利益を生み出していると考えられます。

✅ ROEの活用方法

✔ ROEが高い企業ほど、株主資本を効率よく使って稼ぐ力が強い!

目安としては、ROE 10%以上が優良企業の基準とされることが多いです。

✔ ただし、負債が多い企業はROEが高くなりやすいので注意!

自己資本が少ない企業は、借入金で事業を拡大し、高いROEを維持していることもあるため、
「財務の健全性」とセットで分析することが重要です。

投資家Y
投資家Y

ROEは「企業の稼ぐ力」を測る指標!
高いほど効率的に利益を生み出しているが、負債依存でROEが上がっている場合もあるので要注意だ!

📌 2. PER(株価収益率)とは?

✅ PERの意味

PER(Price Earnings Ratio)= 株価収益率

企業の利益に対して、現在の株価が割高か割安かを示す指標です。

計算式: 株価÷EPS(1株利益)PER(倍)

例えば、A社とB社のPERを比較してみましょう。

企業株価EPS(1株利益)PER
A社2,000円200円10倍
B社3,000円150円20倍

A社のPERは10倍、B社のPERは20倍です。

A社の方が割安に見えますが、B社の成長性が高ければ、PERが高くても投資価値があるかもしれません。

✅ PERの活用方法

✔ 一般的に「PER 15倍以下」は割安、「25倍以上」は割高とされる

ただし、成長企業(成長株)はPERが高くても将来の利益成長を期待されているため、一概に割高とは言えない。

✔ 業界ごとのPERの違いに注意!

例えば、IT企業はPERが高め、銀行株は低めに出る傾向があるので、業界平均と比較するのが重要。

投資家Y
投資家Y

PERは「株の割高・割安」を判断する目安!
低いほど割安、高いほど成長期待が織り込まれているが、業界ごとの違いも考慮するのが重要だ!

📌 3. PBR(株価純資産倍率)とは?

✅ PBRの意味

PBR(Price Book-value Ratio)= 株価純資産倍率

企業の純資産(解散価値)に対して、現在の株価が割安か割高かを示す指標です。

計算式: 株価÷BPS(1株あたり純資産)PBR(倍)

例えば、A社とB社のPBRを比較してみましょう。

企業株価1株あたり純資産(BPS)PBR
A社2,000円2,000円1.0倍
B社3,000円2,000円1.5倍

A社のPBRは1.0倍、B社のPBRは1.5倍。

一般的に、PBR 1.0倍以下は割安とされます。

✅ PBRの活用方法

✔ PBR 1.0倍以下なら割安の可能性あり!

しかし、割安だからといってすぐに買うのは危険。なぜ市場が低評価なのかを考えることが重要。

✔ 例えば、銀行株はPBR 1.0倍以下になりやすい

特定の業界では、PBRが低くても正常な場合があるので、業界ごとのPBR平均を把握することが大切。

投資家Y
投資家Y

PBRは「株価が企業の純資産と」比べて割安かどうか」を示す指標!
1倍未満なら割安とされるが、成長性の低い企業はずっと低PBRのままのこともあるので要注意だ!

📌 4. 指標を組み合わせた投資戦略

単独の指標だけで投資判断をするのは危険です。
ROE・PER・PBRを組み合わせることで、より精度の高い分析が可能になります。

✅ 例1:高ROE × 低PER(割安成長株)

✔ ROE 15%以上、PER 15倍以下 → 成長力があり、株価が割安な企業

🔍 例えば、「ROE 20%、PER 10倍」の企業があれば、高い利益率を維持しながらも、株価が割安な状態。

成長株投資+割安株投資のいいとこ取りの戦略。

✅ 例2:低PBR × 高配当(バリュー株)

✔ PBR 1.0倍以下、配当利回り 4%以上 → 安定した配当収入を得ながら、値上がりも期待できる銘柄

🔍 例えば、「PBR 0.8倍、配当利回り5%」の企業は、市場の評価が低いが、高配当で長期保有に向いている。

バリュー投資家がよく使う戦略。

📌 まとめ:指標を活用して賢く投資しよう

✅ ROE 10%以上の企業は利益効率が高い!

✅ PERは業界ごとに違うので、同業他社と比較することが重要!

✅ PBR 1.0倍以下は割安だが、成長性も確認すること!

✅ 複数の指標を組み合わせて、より精度の高い投資判断をすること!

投資家Y
投資家Y

どれか1つだけで判断せず、3つを組み合わせて企業の本当の価値を見極めること!

投資の成功には、数字の裏にある企業の本質を見極める力が必要です。
ぜひ、ROE・PER・PBRを活用して、より賢い投資家を目指しましょう!

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