株式投資をする上で、企業の決算書を読めるかどうかは非常に重要です。
企業の本質を知るために、決算書の3大要素である**PL(損益計算書)、BS(貸借対照表)、CF(キャッシュフロー計算書)**を理解することは、投資家にとって必須スキルです。
これらの決算書を読めるようになれば、企業の本当の価値を見極め、より賢い投資判断ができるようになります。
今回は、それぞれの決算書の見方と、投資判断への活用方法を詳しく解説していきます!

📌 1. PL(損益計算書)とは?
✅ PL(Profit & Loss Statement)の意味
PL(損益計算書)は、企業が**「どれだけの売上を上げ、どれだけの利益を出したのか?」**を示す決算書です。
✅ PLの構成
損益計算書は、主に以下の要素で構成されています。
項目 | 意味 |
売上高 | 企業が本業で稼いだ収益 |
売上総利益(粗利) | 売上高から売上原価を引いた利益 |
営業利益 | 本業の利益(企業の実力を示す) |
経常利益 | 営業利益に金融収支を加えた利益 |
純利益(当期純利益) | 最終的に企業が得た利益 |
例えば、以下のPLを見てみましょう。
項目 | 金額(億円) |
売上高 | 1,000 |
売上総利益 | 500 |
営業利益 | 100 |
経常利益 | 80 |
純利益 | 50 |
この企業は売上1,000億円のうち、最終的に50億円の利益を出したことが分かります。
✅ 投資判断への活用

損益計算書(PL)は、企業の「儲けの構造」を示す重要な財務指標!
売上高・利益・コストの内訳を把握することで、企業の収益性や成長性を見極めるカギになる。投資判断では、売上の伸び・営業利益率・純利益の推移をチェックしよう!
📌 2. BS(貸借対照表)とは?
✅ BS(Balance Sheet)の意味
BS(貸借対照表)は、企業の財務状況を表す決算書です。
企業の資産と負債のバランスを示し、「企業がどれだけの資産を持ち、どれだけの負債を抱えているか」が分かります。
✅ BSの構成
貸借対照表は、以下の3つの項目で構成されます。
項目 | 意味 |
資産 | 企業が保有する現金・設備・売掛金など |
負債 | 借入金・未払い金など、将来的に支払う必要があるもの |
純資産 | 株主の出資金や利益剰余金など(資産 ー 負債) |
例えば、以下のBSを見てみましょう。
項目 | 金額(億円) |
資産合計 | 5,000 |
負債合計 | 3,000 |
純資産 | 2,000 |
この企業は、5,000億円の資産を持ち、3,000億円の負債があり、純資産は2,000億円です。
✅ 投資判断への活用

貸借対照表(BS)は、企業の「財務の健康状態」を映す鏡!
資産・負債・純資産のバランスを分析することで、企業の安定性や成長余力が見えてくる。ちなみに必ず資産合計=負債合計+純資産になるぞ。
📌 3. CF(キャッシュフロー計算書)とは?
✅ CF(Cash Flow Statement)の意味
CF(キャッシュフロー計算書)は、企業の**「お金の流れ」**を示す決算書です。
PLやBSでは分からない、実際の現金の動きが分かります。
✅ CFの構成
キャッシュフロー計算書は、以下の3つで構成されます。
項目 | 意味 |
営業キャッシュフロー | 本業での現金収支 |
投資キャッシュフロー | 設備投資や企業買収などの投資活動による現金収支 |
財務キャッシュフロー | 借入や配当支払いなどの資金調達活動 |
例えば、以下のCFを見てみましょう。
項目 | 金額(億円) |
営業キャッシュフロー | 200 |
投資キャッシュフロー | -100 |
財務キャッシュフロー | -50 |
この企業は、本業で200億円のキャッシュを生み出し、100億円を投資に回し、50億円を借入返済などに使っていることが分かります。
✅ 投資判断への活用

キャッシュフロー計算書(CF)は、企業の「お金の流れ」を見る最重要指標!
利益が出ていても現金が不足していれば倒産のリスクあり。営業CFがプラスで安定しているか、投資CF・財務CFの動きは健全かをチェックしよう!
📌 4. 決算書を組み合わせた投資戦略
✅ 例1:利益が増えているのに、キャッシュフローが悪化している企業
✔ PLでは利益が増加
✔ CFでは営業キャッシュフローがマイナス
→ こういう企業は、売掛金が増えていて、実際の現金が回収できていない可能性があるので要注意!
✅ 例2:PERが割安だが、BSの負債が多い企業
✔ PER 10倍(割安)
✔ BSでは負債が資産の70%
→ 倒産リスクが高いため、慎重に判断する必要あり!
📌 まとめ:決算書を読める投資家になろう
- ✅ PLは企業の「儲ける力」を示す!
- ✅ BSは企業の「財務の健全性」を示す!
- ✅ CFは企業のお金の流れを示す!
- ✅ 3つの決算書を組み合わせることで、企業の本当の姿が見える!
決算書を読み解く力を身につければ、成長企業や割安株を見つける精度が格段に上がるはずです。
ぜひ、これらの知識を活かして、投資判断の精度を高めていきましょう!

決算書は、企業の「経営成績」と「財務状態」を示す投資家の必須ツール!
損益計算書(PL)で収益性、
貸借対照表(BS)で財務健全性、
キャッシュフロー計算書(CF)で資金繰りの健全性
をチェックし、企業の本質を見極めよう!
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